若林けんた
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メールマガジン 若林けんた

2021年5月6日

◆けんたのまっすぐ便◆ Vol.145 2021年5月6日発行

参議院長野県区補欠選挙が終わって、直ぐにゴールデンウイークへ突入しました。
早速に、選挙の御礼とお詫びを申し上げなくてはならないところですが、大型連休明けとなり、申し訳ありません。
多くの皆さんにお世話になり展開された選挙戦でした。
長野1区選挙対策本部長として、心から感謝申し上げ、結果を出せなかった事、お詫びいたします。
長野1区北信地域での結果は約5千票差の接戦でした。
秋の衆議院選挙までに5千票差を如何に埋めて上回って行くか作戦を立てて参りたいと思います。

羽田雄一郎さんがコロナウイルスに罹り急逝した事に伴って行われた参議院補欠選挙。
当初から、弔い選挙と囁かれ、自民党本部の行った電話調査でも、スタート時点で5選挙区全て20ポイントも離されている苦しい状況でした。
こうした中を、候補者本人は勿論の事、支えるスタッフの皆さんや自民党を支持する多くの皆さんに応援を頂き、急速に追い上げて行きました。
小松ゆたか候補はよく奮闘されていたと思います。
コロナ禍において、医療と政治を結ぶため、今こそ小松ゆたかとの思いは、未だ私の中で確信であります。

しかし、選挙によって、長野県民の判断は下されました。
結果を真摯に受け止め、自民党再建に向けて歩み始めなくてはなりません。
衆議院議員の任期満了まで数か月。
翌日から、毎朝の街頭演説や戸別訪問を再開しています。
GW中も後援会役員宅への御礼電話や、戸別訪問をやりながら「秋の決戦こそ頑張れよ」励ましを頂きました。
どんなに逆風でも勝ち残れるように、地道に足で稼いで積み重ねて参ります。

GW中、憲法記念日を挟んで新聞各紙の特集を読んでいました。
今更ながら、産経や読売に対する朝日、毎日、信毎といったように、新聞各紙による報道姿勢の違いを如実に感じさせられました。

かつて、私は、小坂憲次会長の下、参議院憲法審査会の与党側選出委員に就任していた時がありました。
よく衆議院のカーボンコピーと揶揄される事のある参議院ですが、実は、議員数は、衆議院の半分しか居ないのに、同じ数の法案審議をこなしています。
従って、殆どの議員が常任委員会と特別委員会の両方に所属していて、結構忙しくしています。
その上に、参議院憲法審査会メンバーとなって、当初は、相当忙しくなると思っていましたが、一向に開催されることありませんでした。
開催する事自体を抵抗する野党の姿勢に、まさに任務懈怠、税金泥棒の汚名を着せて余りあると思っていたものです。

今国会では、国民投票法改正案について審議可決されるか注目されています。
3年前に国会へ提出された改正案は、8国会も継続審議とされている現状です。
前国会で与野党幹事長の合意として、今国会でなんらかの結論を得るとしています。
改正案の内容は、国政選挙に当たって、投票機会を拡大するために改正した内容を、憲法改正に当たっても適用するというもので、難しい問題ではありません。
要するに、憲法改正に指一本触れさせないとする勢力が審議すること自体に抵抗し、成立阻止をしているため、今日まで先送りされている訳です。
是非、今国会での決着を期待したいと思います。

「〇〇さんも今は立憲民主党だけど、昔は自民党だったから保守なのだよね」という話をよく聞きます。
こうした認識が、立憲民主党に所属しながら、なんとなく保守層へ支持を広げている原因なのだろうと思います。
しかし、本当にそうでしょうか。
憲法を巡る対応を観てみると、共産党や社民党と足並みそろえている立憲民主党。
他方、国民民主党は、今回の国民投票法改正も推進の立場を鮮明にしています。
同じ野党でも随分と対応が異なっています。
参議院補欠選挙に際して、話題となった野党連合の政策協定でも、共産党にすり寄り、左派色を全面に出すようになった内容に、国民民主党が異議を唱え、一旦決めた推薦を見直すといった場面を迎えていました。

政治は政策が命です。
選挙に向けた協力関係を構築するため野党共闘を優先して、政策内容を軽視する姿勢は如何なものかと思います。
共産党の主張に引き摺られて「原発ゼロ」「日米同盟に偏り過ぎた外交姿勢の是正」を掲げて、現実の政権運営が出来ると思っているのでしょうか。
民主党政権時代に原発に関する意見がまとめられずエネルギー基本計画を作れなかった過ちを既に忘れてしまっているのでしょうか。
2050年カーボンゼロといった環境政策とエネルギーの安定供給という課題を満たすために原子力に関する現実的な解答をどう導き出すつもりでしょうか。

バイデン米国大統領の施政方針は、明確に米国と中国の2大国時代の到来を印象付けました。
従来なら、米国大統領就任後初めてのバイ会談の相手は、旧宗主国でもある英国首相と決まっていました。
しかし、今回、日本の菅総理が、世界で初めてバイデン大統領とバイ会談を行うという歴史的な出来事となりました。
これも、アメリカの世界戦略が明確にパラダイムシフトして、まさに、中国との争いの最前線に日本は立つ事になったと覚悟しなくてはならないと思って観ていました。
日本は、自由と民主主義を守るグループの一員として、中国ロシアなどの専制主義に対抗していく最前線に立つ地政学上のリスクを理解した上で、役割を果たす覚悟が求められていきます。
私は、当然、我が国はこの責任を果たして行かなくてはならないと思っていますが、こうした時に「日米同盟に偏り過ぎた外交姿勢の是正」を掲げる非現実性を、皆さんはどうお感じなるでしょうか。
共産党とこうした政策協定を結んで、自民党公明党に変わるもう一つの政権選択を唱える皆さんに、既に、保守の面影はなく、現実からはるか遠くに位置して、理想論を掲げる集団となっているのではないでしょうか

連休明け国会は閉会まで1か月となり、国民投票法改正案やデジタル関連法案等、重要法案の成立に向けた与野党の駆け引きが激しくなっていく事でしょう。
行方を注目して行きたいと思います。
一方で、ワクチン供給が本格化する中で、高齢者への7月末期限接種に向けた国内体制の運用など成果が問われます。
大阪は緊急事態宣言の延長を申請するという報道もあり、第4波感染拡大とワクチン接種の進展の両睨みが続きます。
英米を観るとワクチン接種が一定程度広まると感染拡大も止まって来るようですので、6月7月が大きなヤマ場となるでしょう。
東京オリンピックの行方も気になりますが、いよいよ、衆議院選挙に向けては数か月後とカウントダウンに入って参ります。
戦略を明確にして、着実に必勝態勢を創り上げて参ります。
引続きのご指導ご鞭撻をお願いして5月メールマガジンとさせて頂きます。
最後まで、読んで頂き有難うございました。