若林けんた
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メールマガジン 若林けんた

2021年8月2日

◆けんたのまっすぐ便◆ Vol.148 2021年8月2日発行

梅雨が明けた途端に、猛暑の日々が続きます。
如何お過ごしでしょうか。
開催直前まで、コロナ対応を優先するため中止を決断しろと野党や一部マスコミから言われていた東京オリンピックですが、連日のメダル獲得の情報に、今やオリンピック一色になっています。
連日伝えられる日本勢の活躍には、元気と勇気を与えられ、久しぶりの明るい話題に、交わす会話も弾みます。
人間の持つ無限の可能性や努力は報われる等、スポーツの持つ力は、私たちに活力を与えてくれますね。
日本勢の活躍と、世界から集まるアスリートの皆さんが思う存分、競技に専念され、素晴らしい競技大会になる事を祈念したいと思います。

一方で、デルタ種によるコロナウイルスの感染拡大が猛威を振るい始め、東京沖縄のみならず、6都府県に緊急事態宣言、そして、5道府県にて蔓延防止措置が発せられる事態となりました。
前回との違いは、65歳以上の高齢者へのワクチン接種が進み、この世代での重症者が少ないという点です。
ワクチン効果を再確認しました。
40代50代で症状の重い患者が出て来ているという事ですが、治療薬も承認されました。
重症化する患者を抑え込み、医療逼迫の起こらないように祈念しています。
私の周りでも、ワクチン接種が進む中で、そろそろ良いのではないかと無尽の再開や会合のお誘いが始まったところではありましたが、今一度、緊張感を取り戻し、この第5波感染拡大を、乗り越えて行きたいものです

9月5日パラリンピック閉会式が過ぎると解散総選挙と想定していました。
しかし、コロナウイルス感染拡大第5派という状況になり、不透明感が増しています。
いずれにしても、10月21日が衆議院議員の任期ですから、秋のうちには総選挙を実施する事は間違いありません。
秋の政治決戦に向けて準備を加速しているところです

国会での議席を失って5年が経過しました。
この5年間、北信各地を一軒ずつ訪ね、多くの人に会い、様々なご意見を伺い学びました。
自分自身が、何故、政治家の道を歩んで行かなくてはならないのか自問自答しながら、政治に向き合う時間でもありました。

地域の中にある課題は多様です。
かつて80軒ほどあった山間の集落に行ったら、今、人が住んでいるのが20軒ほど。
40軒が既に空き家。
その20軒を訪ね歩くと80歳を過ぎた年老いたお婆ちゃんが家を守っている。
「限界集落」「消滅集落」という言葉が頭を過りました。
中山間地直接支払制度など、現職時代に中山間地の支援制度を議論しましたが、この集落には適用できません。
中山間地の現状からすると、もっと、どういった支援策があるのか。
山から人が居なくなる前に考えて行かなくてはならないと痛切に感じます。

山から里へ人が移り住んで行く流れが止まりませんが、その里でも、人口減少と首都圏への人口の移動で空き家が多く目立ちます。
これからも増えていく空き家問題も深刻な課題です。
分厚い中間層が戦後の日本社会が生み出した豊かさの主力だったけれども、産業構造が変わり、取り分け、地方において格差が広がっていると感じます。
小中高校生がいる家庭のうち生活困難家庭が4分の一を占める我が長野県の現実を深刻に受け止めなくてはなりません。
コロナ後の社会は大きく変化していきます。
DXなど進展する中で、流れに乗る事が出来ずに落ちこぼれていく人が一人でも出ないように政治は目配りをしていかなくてはなりません。
最低限の人の幸せを保証して行くのは政治の原点であると思っており、その視点から制度の設計など貢献して行きたいと思っています

秋の政治決戦に向けて『この空気 入れ替えます』と訴えて参ります。
この空気とは、一つは、自民党の淀んだ空気であり、もう一つは、北信の停滞した空気を指します。

政治と金を巡る問題など多くの不祥事を起こし、今自民党に対する不信感は国民の心の中に堆積しています。
政治の命は政策です。
しかし、どんなに良い政策を訴えたところで、政治への信頼がないと実効性を齎すことは出来ません。
80歳を過ぎた幹事長を初め古い体質を背負った長老の党幹部に牛耳られたままでは信頼回復は程遠く、世代交代を進めて、体質改善を図らなくてはなりません。
私は、その先頭に立って参ります

あの悪夢の3年間を招いた民主党政権が誕生した平成21年の解散総選挙で、伝統ある北信長野1区での自民党の議席が無くなりました。
そして、4年前の選挙で比例復活の道もなくなり、与党自民党に繋がる道が一つもないという事態に陥っています。
全国47ある都道県で、県庁所在地のある1区にて、こうした事態となっているのは長野県だけ。
あの米軍基地問題を抱える沖縄県ですら自民党の強い九州ブロックに位置している事から比例復活での議席を確保しています。
勿論、与野党それぞれの役割があるのですから、自民党でなくては何でも駄目だと申し上げるつもりはありません。
しかし、77ある市町村の課題を国繋げていく県の役割を補完し、国への窓口としての役割を1区の政治は果たして行く事が、それぞれの県の発展に直結すると思う時、今のままでは長野県にとって良い事にならないと感じています

万事斜に構えて、批判や文句ばかり言っていても、世の中は良くなって行きませんし、地域は豊かになって行きません。
目の前にある課題に、国県市町村が一丸となって向き合い具体的な解決をしていく。
10年先の長野、北信地域の夢を形にしていく政治を取り戻して行かなくてはなりません。

2019年東日本台風の被災地である長沼地区を一軒ずつ訪ね歩いて来ました。
堤防が決壊した津野地区や穂保地区に残る爪痕は大きく残っています。
3百世帯あった赤沼地区も、訪ね歩けたのは2百世帯あまり。
多くの家が流され、或いは公費解体されていました。
大工さんの都合で、これから再建される家もありますが、中には、二度と災害に合いたくないと長野駅前のマンションに移った方も居ます。
災害の齎す爪痕大きさを思うと、防災減災に向けて真剣に取り組んでいかなくちゃならないと思うと共に、未だ道半ばである復興に向けて力を尽くしたいと思います。

千曲川の改修については、立ヶ花狭窄部の掘削や中野市上今井地区や長野市篠ノ井塩崎地区の遊水地の整備など具体的な取組が進められようとしています。
勿論、市町村役場の皆さんが県を通じて国に働きかけてくれる。
千曲川工事事務所(国交省)も直接対応してはくれるけど、やはり地域の皆さんの複雑な利害を承知した上で、本音を伝えていくためには市町村会議員から県や国につなげる政治のパイプが必要です。
これら地域の皆さんから、国とのパイプを回復して欲しいとの要請がある度、私にはやらなくてはならない事、果たさなければならない役割があると痛切に感じます。

あの台風災害のあった時、顧問を務める北部工業団地では多くの企業が被災しました。
グループ補助金制度の適用に向けて動き出す中で相談に載らせて貰いました。
リンゴ畑に詰まった土砂の撤去を全額国が負担する事。
農機具の9割補助に関しても、当時の江藤農水大臣から直接連絡を貰い、各市町村長にお伝えさせても頂きました。
政府の復興パッケージが決定した事をお伝えした時には、ある市長から「是非、政府の審議官クラスの方を筆頭に責任ある人たちに来て貰って、被災した方々と日々向き合っている市町村役場職員との意見交換の場を設営して欲しい」との要望を頂きました。
政府と掛け合い、午前中を長野市、午後、須坂市で開催をさせて頂きました。
本来でしたら、地元代議士が取組むべき仕事ですが、自民党長野1区支部長の立場で実現させて貰いました。

台風災害を知らせる報道を最初に知った時、自分が落選中である事を思い、時の巡り合わせを恨めしく思ったものでした。
しかし、元同僚や先輩から、現職でなくとも、長野1区支部長として与党責任者として役割を果たせと励まされ、実際、農水省や国交省について、直接話をできるホットラインを創って貰い、被災現場で伺う声や要請を直接、国に伝え対応してきました。
しかし、現職でない事による限界も感じ、もっとやれたのになあと思う場面も多くありました。

二度とこうした災害を起こしてはなりません。
しかし、こうした際に、国に直結するパイプの必要性は多くの皆さんが感じた事と思います。
批判や文句ばかり言っていても、具体的な対応が出来なければ、こうした際に、地域のお役に立っていけないのです。

コロナ後の社会は大きく変化して行きます。
Society5.0やDXなど第4次産業革命が齎す産業構造の変化は、私たちの暮らしそのものを大きく変えて行くでしょう。
批判や文句ばかり言っていられないのです。
10年先の長野市や北信の将来を描き、夢を形にしていかなくてはなりません。
私は、その先頭に立っていきたい。
改めて、そう宣言をして参ります。

今回も長い文章となりました。
最近、私がミニ集会などでお話をしている内容をまとめてみました。
秋の政治決戦に向けた自分自身の思いです。
最後まで、読んで頂き有難うございました。
いよいよ決戦の時を迎えます。
どうか引き続きのご支援、倍旧のお力添えをお願いして、8月メールマガジンとさせて頂きます。