若林けんた
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メールマガジン 若林けんた

2021年9月2日

◆けんたのまっすぐ便◆ Vol.149 2021年9月2日発行

朝晩の涼しい風に吹かれ、虫の音を聞くと、秋の訪れを感じます。
気がつけば、稲穂もすっかり身を付けて頭を垂れつつあります。
コロナ禍にあっても、実りの秋へ、確実に季節は移り変わっていきます。

オリンピックに続いて、パラリンピックが東京では開催され、連日、日本勢のメダル獲得情報が入ってきます。
パラリンピアンの前向きな精神と鍛え上げられた肉体から演じられる競技に感動しています。
先天的なものもあれば、後天的な事故などの場合もあるけれど、パラリンピアンのそれぞれが、障害を背負う運命を受け入れ、しかし、前向きに出来る事を究めようと歩んでき足跡に大いに学ばせて貰っています

今から20年前、私はスペシャルオリンピックスと出会いました。
長野JC友人のI君が大学野球部時代の知人から誘われて、細川佳代子さんとお会いし、協力要請を受けたのが、事の始まりだったそうです。
このI君から、JC長野ブロック会長(青年会議所の長野県全体の会長)をやる事になっていた私のところへ、世界大会開催の相談があって、協力を約束しました。
その時には、健常者として、障害のある方への支援をしようと、ある意味、上から目線で考えていたように思います。
SO世界大会をきっかけに、その後も、SO長野の日常活動へも監事として関わり続けていく内に、アスリートの皆さんの無垢な心に触れて、大いに感動し、多くを学ばせて貰いました。
そして、支援すると言った健常者の驕りのような気持ちを持っていた自分を恥じて、真に、バリアフリーの世界を望むようになったのでした。

東京パラリンピックもオリンピック同様に無観客となりましたが、政府の思い入れで、小学生の観覧を市町村の判断で許す事となりました。
一方でコロナの感染拡大が広がっている時でもあり、メディアや野党から猛烈な反対意見が出されていました。
多くの学校が、独自の判断で中止を決定する中、見学を実行する学校もありました。
私は、SOでの体験を踏まえ、やはり百聞は一見に如かずという諺通り、子どもたちが直に見る事で学べることはたくさんあると思っています。
是非、多くの事を吸収して行って欲しいと思います

自民党総裁である菅さんの任期満了に伴う総裁選挙が9月17日公示29日投開票で実施される事になりました。
私は、むたい俊介代議士(長野2区)、井出庸生代議士(長野3区)と共に、お盆明けに党本部へ全党員が参加するフルスペックの総裁選挙開催を要請しました。
内閣支持率が3割を切り、不支持率が6割を超えているような状況に陥っている現在、菅総理と二階幹事長が仕切る政権及び党運営に国民の多くが怨嗟に近い拒否感をもっています。
国民の民意に近い、党員投票により選考する事によって、より国民感情に近い形で、新しい総裁が選ばれる事になればよいと期待をしていました。

菅総理にしてみれば、具体的な失政がない中で党内に充満する総裁交代への無言の圧力に納得がいかないし反発されているのかもしれません。
しかし、コロナ禍にあって、不安に駆られる国民からするとリーダーの発する言葉の力で、将来への希望の光を見出す等が、国難の時の指導者に必要だと思っているのではないでしょうか。
役人の書いた原稿を下向いて読んでいる様では果しえないのです。
加えて、党務を80歳過ぎた長老に支配されて、時代感覚に合わない失言などで、ほとほと嫌気がさしているのが現状でしょう。
求めているのは、変化であり、リーダーの交代です。

しかし、ここへ来て、菅総理も熟慮した上で攻勢に出て来ました。
10月5日公示17日投開票となる任期満了選挙を閣議決定で決める。
更に、二階幹事長を外して、党役員人事と内閣改造を総裁選前の9月上旬に行うというのです。
9月29日に新しい自民党総裁が選出されても解散権を行使する事が出来ず、既に決まった総選挙を総裁として仕切るしかないという環境が出来上がります。
二階幹事長を外すことによって、執行部への反発をかわし、更に、総裁選挙直前に人事権を振るい、国会議員諸氏を黙らせるという手法。
総裁選挙出馬に意欲を示していた下村博文さんは、菅総理の恫喝に屈して、出馬辞退となりました。
壮絶な権力闘争が始まり、老練で高度な政治的攻勢を仕掛けてきたものだと思いました

しかし、ここで怯んではなりません。
岸田さんには、堂々と総裁選挙にて正論を述べて、一般党員へ発信をして貰いたいと思います。
内閣改造や党役員人事などで派閥や国会議員は義理や人情、出世欲などで動きが鈍ってしまうかもしれません。
しかし、一般党員の皆さんは、じっと、次の時代に相応しいリーダー像を求め、この政治劇全体を冷静に観ていると思います。
小手先の手法で生き延びようとする様子に対して、正論で、コロナ対策やコロナ後の世界や日本の歩む道、外交防衛政策などを論じて貰いたい。
自民党は変わらなくちゃいけないんです。
小手先の目くらましに騙されることなく、大いなる変革を掲げて挑戦して欲しい。
先日、岸田さんから直接お電話を頂き、そう進言しました

堂々と、10年先を見据えた日本の在り方を国民の前で語り合い、次の時代に相応しい総裁を選任した上で、衆議院選挙を行って欲しい。

10月5日公示、17日投開票とすれば、いよいよ衆議院選挙公示まで1か月です。
議席を失い5年間。
北信各地を歩き、多くの人に出会い、たくさんの課題や意見を頂いて来ました。
ある意味、この5年間は、私自身の政治にかける本気度を試されている毎日だったように思います。
その上で、人様のためになりたい、北信の発展に尽くしたいと、国政復帰に向けた情熱を滾らせて参りました。
5年間の総決算。
今までのご支援に感謝申し上げながら、何としても勝ち抜いて結果を出して参りたい。
共に、最後まで戦い抜いて頂きますようにお願いして、9月メールマガジンとさせて頂きます。